酒と煙とロック43 (Vヘイレン/1984)
2020年10月6日、エドワード・ヴァン・ヘイレンが鬼籍にいりました。65才の若さでした。
ヴァンヘイレンは世代が若干ずれるのであまり熱心に聴くこともなく、以前にご紹介した1stアルバムは第2世代ハードロック(私にとってZEP、パープルなどが第1世代)では一番と思っていたものの、その後の彼らを深追いするほどではありませんでした。ただエディさんのギターだけはさすがに次元が違うとは思っていましたが。クラプトン、ベック、ペイジ(ブラックモアも)はもちろんスゴいけど、あのジミヘンがギターの新しい世界を創造したように、彼は新しいギタリストのスタイルというものを創造したと言えるでしょうね。ともかくあのライトハンドのタッピング奏法は衝撃的で美しすぎます。
まあそんな中でも、やはり超有名曲の「ジャンプ」とそのアルバム「1984」を取り上げたいと思います。「70年代ロック」というこのシリーズのテーマからは少し外れますが。
出だしの「1984」、好きなんですよね~こ~ゆ~プロローグ的なアルバムの始まり方。続いて「ジャンプ」ですが、なんでギターが出てこない?じらされて次は「パナマ」というのが非常に良い流れです。
B面も趣のあるイントロで始まるキーボードの「ウェイト」をはさんで、疾走感あふれるギターの3曲がこれぞヴァンヘイレンて感じです。
バカ売れしたこのアルバムも結局USチャートで何週か連続2位でついにトップになれなかったんですが、上にいたのが史上最も売れたマイケルジャクソンの「Thriller」ですからね。で、その中の「Beat It」のギターソロがスゴいけど、もちろんそれがエディさんなのは有名な話です。
でも今回の彼の死で「ああ、マイケルのバックでギター弾いてた人なんだ」「ああ、ジャンプのキーボードの人ってギターも弾いてたんだ」って思う人がたくさんいそうでイヤです。
安らかに眠ってください、エディさん。
A面
1 1984 (1:07)
2 ジャンプ (4:04)
3 パナマ (3:32)
4 トップ・ジミー (3:00)
5 ドロップ・デッド・レッグス (4:14)
B面
1 ホット・フォー・ティーチャー (4:44)
2 ウェイト (4:45)
3 ガール・ゴーン・バッド (4:35)
4 ハウス・オブ・ペイン (3:19)
つづく