酒と煙とロック24 (Uヒープ/対自核)
一時期話題になった(なってない?)ユーライア・ヒープ「対自核」です。
ヒープは日本ではかなり売れたみたいで、ザ・ピーナッツて双子アイドル(当時)がカバーしたほどですが、なぜかフィンランドあたりでは爆発的な人気だったみたいです。
で何が話題になったかと言えば、まず邦題です。Pフロイドの「原子心母」と並ぶ迷和訳ですね。私だったら「Look at Yourself」は「ガマの油あせ」、「Atom Heart Mother」は「肝っ玉かあちゃん」ですかね。売れませんねきっと。
でジャケットですが、なぜか目玉が気持ち悪くて直視できませんでしたが、中央の鏡はもっと直視できません、てかちゃんと映らないからいいですけど。
ともかくヒープの魅力は、美しいメロディやコーラスがヘビーなサウンドに乗ったノリノリ感ですね。特に静寂な流れから一気に盛り上がる部分がえも言われずたまりません。
またハードロックバンドには珍しく大作志向で、このアルバムでも名曲「7月の朝」や「悲嘆のかげり」では静と動の切替わりが長さを感じさせません。表題曲の「対自核」の流れるようなリフとコーラス、「瞳に光る涙」などのスライドギターなど、ジャケット、邦題だけでなく内容的にもヒープの代表作と言われるのも納得です。
このアルバムがパープルの「マシンヘッド」より先なのが驚きですね。
ユーライア・ヒープ/対自核 (1971)
A面
1 対自核 (5:09)
2 自由への道 (4:00)
3 7月の朝 (10:32)
B面
1 瞳に光る涙 (5:01)
2 悲嘆のかげり (8:39)
3 当為 (4:15)
4 ラヴ・マシーン (3:37)
つづく