SMOKE on the ROCK

タバコとロックとすけろく

酒と煙とロック22 (Pフロイド/狂気)

70年代ロックでこれを避けて通る訳にはいかないので。

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ピンク・フロイド「The Dark Side of the Moon / 狂気」です。

 

セールスで言えばお化けアルバムですが、ポップス系が大ヒットするのはわかるけど、なぜにプログレがここまで?

まあ文学的作品と言えますが、日本人がこんな英語理解できる訳ないのにオリコン2位。全く不思議です。

 

ともかく初めて聴いた時は、時計とかレジの音やら笑い声やらしか頭に残らず、単にトリッキーな実験音楽なんだな、と思っただけで、まだ酒もタバコも女もやらなかった錯乱坊の私としてはのめり込むことなく幾星霜。その前の「おせっかい」で「吹けよ風~」や「エコーズ」でフロイドにはまりそうになったあそこが一気にしぼんでまいました。

 

そして酒もタバコも風俗もおぼえてからの話ですが、ほとんど寝ずに何日も続いた仕事が終わり、どっと疲れて明け方にアパートに戻ったんですね。で、とっておきのビデオ!!を鑑賞??しながら酒とタバコでうつらうつらしている時、たまたまこれをかけてみた訳です。

その時の感覚はなんとも表現しがたい、体は死んでるのに意識だけが妙にリアル、みたいな。「ああ、オレはこのまま死ぬんかな」と思ったのを記憶してますが、果たしてこれは酒のせいか疲れのせいか、あるいは「狂気」がもたらしたものだったんでしょうか。

 

しかし今では正気で聴いてもあの気分を再現できません。残念ながら好きなアルバムからはどうしても外れるのであまりUPしたくなかった、というのが本音のとこなんで、たれそこのアルバムの良さげを是非とも教えてください。

ただ「タイム」のギターはプログレのリードソロ5本の指に入れたい絶品です。

 

ピンク・フロイド/狂気 (1973)

A面

1 スピーク・トゥ・ミー (1:30)

2 生命の息吹き (2:43)

3 走り回って (3:30)

4 タイム (6:53)

5 虚空のスキャット (4:15)

B面

1 マネー (6:30)

2 アス・アンド・ゼム (7:51)

3 望みの色を (3:24)

4 狂人は心に (3:50)

5 狂気日食 (2:03)

 

つづく