酒と煙とロック45 (Kクリムゾン/暗黒の世界)
100g税抜3,000円の松阪牛よりこのアルバムとアルコールと焼き鳥を選んだばってんきつねさんにトリビュート。けど100gぢゃすき焼きには少なすぎるよ、せめて1kgは必要です。
でこの「暗黒の世界」、「太陽と戦小栗」や「レッド」よりもやや難解ですが、タイトルの通り「不安」や「緊張感」というテーマを見事に表現したアルバムです。
いきなり不協和音ぽく激しい「偉大~」でこの世の不条理を訴えるみたいな(知らんけど)。途切れることなくそれを憂える「人々~」で怒りへ昇華(知らんけど)。続く「隠し事」は正に暗闇でウェットンのベースが腹に響きます。そして「夜を~」は感動的なライブ音源のイントロからウェットンのボーカルやフリップのリードソロが心をえぐる名曲です。デヴィッドクロスの穏やかなバイオリンが滲みる「トリオ」、そして再び不条理な「詭弁家」でA面を締めます。
B面前半は定番のインスト長尺「暗黒の~」で延々とうねり続けるギターがこのアルバムのテーマを表しているようです。後半の「突破口」ではストレスを積み重ね?最後は遂に開放してストレス解消です。
これぞプログレと思いますが、人によってはかえってストレス溜まるかも。
Kクリムゾン/暗黒の世界 (1974)
King Crimson / Starless and Bible Black
A面
1 偉大なる詐欺師 (4:02)
2 人々の嘆き (4:00)
3 隠し事 (3:46)
4 夜を支配する人 (4:37)
5 トリオ (5:41)
6 詭弁家 (4:10)
B面
1 暗黒の世界 (9:11)
2 突破口 (11:14)
つづく