酒と煙とロック30 (Jタル/日曜日の印象)
フュージョン路線で成功したジェフベックに続いて、そのひと昔前の泥臭いフュージョンを。
音楽の進化の多くは融合によるものだと言えると思います。詳しくないのでいい加減ですが、ロックもブルースやジャズが融合して出来ました。
そんな中で、ジェスロタルの「This Was」(邦題:日曜日の印象)もジャズやブルース色の強いデビューアルバムです。ドラムもスイングしていてソロも即興ぽい部分が多いですが、それぞれの曲構成がキッチリしているところなど典型的なロックだと思います。
A面はブルースの雰囲気ながらファズをかけたボーカルや独特のセンスでブルース臭さを感じません。 いきなり「日曜日~」は彼らの原風景を見るような曲で、これをロック調やフォーク調にすると正に後のタルです。そして「ベガーズ~」の後半から出ました、狂気のフルート。早くも真骨頂ですね。
そしてB面。
ブルース曲の「イッツ~」を挟んで、弾けるようなロック「ダーマ~」と「キャッツ~」がこのアルバムのハイライトです。そして「ジェフリー~」は将来のトラッド指向の原点でしょうか。
たくさんのワン公のジャケもいいですね。
ぷは~、これでしたわ~This was it!
ジェスロ・タル/日曜日の印象(1968)
A面
1 日曜日の印象 (3:43)
2 いつか太陽は沈む (2:49)
3 ベガーズ・ファーム (4:19)
4 ムーヴ・オン・アローン (1:58)
5 カッコー・セレナーデ (6:07)
B面
1 ダーマ・フォー・ワン (4:15)
2 イッツ・ブレイキング・ミー・アップ (5:04)
3 キャッツ・スクワレル (5:42)
4 ジェフリーへ捧げし歌 (3:22)
5 ラウンド (1:03)
つづく