酒と煙とロック21 (Jジョプリン/パール)
少し愛して、長~く愛して。
今は亡き大原麗子さんのあの甘いハスキーボイスが大好きでした。それであのCMからレッドを愛飲するようになりました。
ということで、ハスキーボイスといえばジャニス・ジョプリンです。昨2016年には映画「リトル・ガール・ブルー」も公開されました。
ご存じの通り彼女は1970年の今日10月4日、このアルバム「パール」製作途中の27才で他界しました。なのでバンドのメンバーにより残ったテープで完成させた訳ですが、それはそれはかなりの出来映えです。
「ベンツ~ (Mercedes Benz)」は靴音だけを彼女の歌声に乗せたアカペラ的な傑作です。逆に「生きながらブルースに~ (Buried Alive in the Blues)」は歌なしなのに彼女の歌を彷彿とさせます。「ジャニスの祈り (Move Over)」はかなりカバーされていて、CMなどでもお馴染みの名曲です。
彼女は「ブルースの女王」と言われてますが決してブルースの枠にとらわれず、その歌声は絶対にロックだと思います。あまりブルースは好きではないのですが、それでも彼女の絞り出すような歌声にはなぜか惹かれてしまいます。伝説の女性なんかにならず、長生きしてもっとハードナンバーを歌ってほしかったな、と思います。
見てくれはお世辞にも美人とは言い難いですが、典型的なアメリカ人の女の子という風情ですごくカワイイと思います。
彼女の死は、同い年のジミ・ヘンドリクスの死と立て続けの悲報でした。すでにスターの地位にあったとはいえ、その死と引換えに遺作がビルボード9週連続1位と大ヒットするなんて、最後まで運には恵まれなかったんですね。 ただ、ステージで歌っている時だけは孤独じゃなかったと聞くと少し救われる気持ちになります。
今は亡きジャニスを偲んで。(RIP 合掌)
ジャニス・ジョプリン/パール(1971)
A面
1 ジャニスの祈り (3:39)
2 クライ・ベイビー (3:56)
3 寂しく待つ私 (3:27)
4 ハーフ・ムーン (3:51)
5 生きながらブルースに葬られ (2:24)
B面
1 マイ・ベイビー (3:44)
2 ミー・アンド・ボビー・マギー (4:29)
3 ベンツが欲しい (1:46)
4 トラスト・ミー (3:15)
5 愛は生きているうちに (3:23)
つづく