酒と煙とロック35 (Jタル/スタンド・アップ)
その昔、LPというレコードの時代の話ですが。
いつもなけなしの小遣いをはたいてLPを買うんですが、見開きをガバッと御開帳したことないのは以前にもどっかで言いました。単にジャケットの背表紙に白い縦筋ができるのがイヤだったからなんですが
で何十年も所有するほとんど全てのLPの見開きを知らないまま今に至るわけですが、この度ばってんきつね師匠に触発されたのがこの「Stand Up」です。年末に実家の荷物を全て処分した際、ジェスロタルのLPだけは自宅に持ち帰ってきたので、今さらながら初の御開帳~♪
おお、立ってる立ってる‼
これはちょうど半世紀前の1969年リリースのジェスロタル2枚目のアルバムです。現在ばってん師匠のブログにて50周年記念シリーズをしてられますが、これはその中の一枚でした。 で私の方ではその感想をばと思います。
いきなり出だしの「ア・ニュー~」からブルースを基調としてますが、ブルースくささを感じない風情がたまりません。
ほぼ全編に流れるフルートの音がかもし出す雰囲気、特にバッハをジャズ調にアレンジした「ブーレ」や、ロイハーパーの影響を受けた「リーズンズ~」のえも言われぬ美しさ。さらにアコースティックギターの響きもタル独特のフォークロックの世界です。
「ファット~」のマンドリンや、後のハードな曲に繋がる「ナッシング~」「フォー・ア~」など、まとまりが無いように見えながら、全体を支配する空気が漂う不思議なアルバムです。
しかし、どの曲のメロディもなんでこんなに惹きつけられるんでしょう。
ジェスロ・タル/スタンド・アップ(1969)
A面
1 ア・ニュー・デイ・イエスタデイ (4:10)
2 ジェフリー・ゴーズ・トゥ・レスター・スクエア (2:12)
3 ブーレ (3:46)
4 バック・トゥ・ザ・ファミリー (3:48)
5 ルック・イントゥ・ザ・サン (4:20)
B面
1 ナッシング・イズ・イージー (4:25)
2 ファット・マン (2:52)
3 ウィ・ユースト・トゥ・ノウ (4:00)
4 リーズンズ・フォー・ウェイティング (4:05)
5 フォー・ア・サウザンド・マザーズ (4:13)
つづく