酒と煙とロック29 (ジェフ・ベック/ブロウ・バイ・ブロウ)
いろいろ取り沙汰される邦題ですが、前回のKクリムゾン「ポセイドンのめざめ」は誤訳で有名です。そして今回のアルバムも当初「ギター殺人者の凱旋」とかなんとかちょっと恥ずかしいタイトルでした。
しかし中身は以前に取り上げたBB&Aとは異なるサウンドで、当時流行り始めていたフュージョン的な新しいスタイルです。
ともかくカッコよくて、多分ブルース臭さがとれて垢抜けた雰囲気です。ソウルなリズムも彼(ら)にかかればクールの一言ですね。
いきなり一曲目の「分かってくれるかい」というダサい邦題とは裏腹な洗練されたフレーズに引き込まれます。次々とカブって繋がっていき、「エアー~」から「スキャッター~」の起伏に富んだスリリングな展開。そして狂気の「ダイヤ~」まで息つく暇もなく、crawさん推奨の一品です。
ジェフ・ベック/ブロウ・バイ・ブロウ(1975)
A面
1 分かってくれるかい (4:05)
2 シーズ・ア・ウーマン (4:31)
3 コンスティペイテッド・ダック (2:48)
4 エアー・ブロワー (5:09)
5 スキャッターブレイン (5:39)
B面
1 哀しみの恋人達 (5:42)
2 セロニアス (3:16)
3 フリーウェイ・ジャム (4:58)
4 ダイヤモンド・ダスト (8:26)
つづく