酒と煙とロック20 (LツェッペリンI)
1969年はロック界の激変を予感させる年でした。
といっても私はまだ物心のついてない未経験の方形錯乱坊やだったのでよくわかりませんが、新しいロックの爆発前夜といった感じでしょうか。ビートルズが最後ぽいアルバム「アビーロード」(今は「レット~」が最後みたいですが)を発表する一方で、キング・クリムゾンという新種の音楽が出現するなど既に変化が始まっていました。
そして70年代ロックの盟主レッド・ツェッペリンが登場したのもこの年でした。
そうです、当ブログのタイトルバックにしているジャケットのアルバムです。
(注:今は違います)
三大ギタリストと言われながらジミー・ペイジのギターはあまり良い評価を受けませんが、ロバート・プラントのシャウトやジョン・ボーナムの恐ろしく重厚なドラムは、それまでになかったレベルのロックでした。もちろんペイジの神経質なまでの楽曲構築によって、ジョン・ポールを含めた天才ロッカー4人の才能を極限にまで引き出しています。
とにかくプラントのシャウトとボーナムのサウンドが強烈なだけにハードロックと見られているようです。
ただ、1曲目の「グッド・タイムズ~」なんか正に元祖ハードロックですが、ハードなだけでなくあの「天国への階段」にもみられる静と動が織りなす見事な音楽性は、ひとえにペイジの才能がもたらしているのだと思います。B面も1~3曲目の流れといい、最後の「ハウ・メニー~」の構成といい、絶妙な作りのアルバムです。
まあいろいろ流用疑惑とかもあるようですが、まさしくこのアルバムが70年代ロックの幕開け宣言です、よね!!
今は亡きジョン・ボーナムを偲んで。(RIP合掌)
レッド・ツェッペリン I (1969)
A面
1 グッド・タイムズ・バッド・タイムズ (2:46)
2 ゴナ・リーヴ・ユー (6:42)
3 ユー・シュック・ミー (6:28)
4 幻惑されて (6:28)
B面
1 時が来たりて (4:34)
2 ブラック・マウンテン・サイド (2:12)
3 コミュニケイション・ブレイクダウン (2:30)
4 君から離れられない (4:42)
5 ハウ・メニー・モア・タイムズ (8:27)
つづく