酒と煙とロック16 (Jプリースト/ステンドクラス)
crawさんのご指示に従い、今回はジューダスだす。
まあいろいろとお騒がせなアルバムというところで「ステンド・クラス」をば。
Wikiにものってるくらい有名な裁判は3曲目「ベター・バイ・ユー~」ですが、そういや私も若い頃はこの曲聴いたらやりて~と思ったとか思わなかったとか。まあしかし、いったいどこに「Do it」や「Let's be dead」がサブリミナルしているのかよくわかりません。ああ、逆回ししないと聞こえないんでしたっけ?嫌煙訴訟くらい無茶苦茶な裁判ですね。どうもヘヴィメタ嫌いのヒステリーに因縁をつけられた裁判ということらしいですが、そこいら辺も嫌煙ヒステリーとよく似てますね。
それはそうと、HM/HRは彼らの後を追っかけるようにして80年代に全盛期を迎える訳ですが、正直あまりに多様化してついてけません。ジューダスのジャケットもこの頃はなかなかなかなデザインだったと思うのですが、益々激しくなっていく音とともに80年代になってから、なんか誰かが言ってましたが、いかにも偏差値の低そうなモンスターの絵柄になってしまって結構笑えます。
肝心の曲ですが、全篇疾走感あふれるスピードメタルで、メタル神ロブ・ハルフォードの金切声とダウニング、ティプトンのツインリードが響きます。特にリードソロやその導入部でのお決まりフレーズが洗練されていて、どのナンバーも単純な曲に終わらせず、それぞれ強烈な印象を残します。
ともかくダサい曲がなく、特に「死の国の彼方に」はクイーンとツェッペリンを彷彿とさせるような印象的な秀作だと思います。
ツェッペリン、パープル亡き後、ブリティッシュハードロックファンの同定少年たちにはたまらんバンドの登場でした。
ジューダス・プリースト/ステンド・クラス(1978)
A面
1 エキサイター (5:34)
2 白光、赤熱 (4:20)
3 ベター・バイ・ユー、ベター・ザン・ミー (3:24)
4 ステンド・クラス (5:19)
5 侵略者 (4:12)
B面
1 地獄の聖者 (5:30)
2 サベイジ (3:27)
3 死の国の彼方に (6:53)
4 ヒーローズ・エンド (5:01)
つづく