プレミアム金曜が定着しない理由
月末も近くなり、皆様さぞお忙しいことと存じます。
いろいろ批判されているプレミアムフライデーですが、そのひとつに、月末はどこも忙しいのに早退なんかできるかよ、というのがあります。ただそこであまり触れられない事実があります。
今さらとは思いますが、
「最終金曜日のほぼ半分は月末最終日」
であるということです。
一見、月末日が金曜日となる確率は7分の1、あるいは月曜~金曜のうち1日だから5分の1だと思うわけですが、銀行や大企業は土日休業なので、ほとんどの企業はこれに合わせて活動します。てことは月末が金土日の場合は月末営業日が金曜日となります。つまり月末営業日は7分の3(約43%)の確率で金曜日となるわけです。
ご存じの通り月末日は集金したり手形が決済されたり、追込みの営業活動したり、棚卸を実施したり、道路も銀行も最も混雑する一日です。普通こんな日にのんびり会社を閉めて留守電に切り換えますか? そこまでしなくとも居残りの従業員にしわ寄せが来るのは明らかです。
今年2017年も1月から9月のうち月末金曜日は4回です。12月も金曜が仕事納めのところが最も多いでしょう。
2018年も5回の他に月曜振替休日と年末で2回が月末金曜日です。ということは12ヶ月の内で金曜日が月末とならないのは5回だけ、年の半分以下です。いくら何でもこんなんで定着するわけないと思いますけど。
言われてみればという人もいると思いますが、政治家や官僚がそれじゃあね。