SMOKE on the ROCK

タバコとロックとすけろく

酒と煙とロック18 (レインボー/バビロンの城門)

好きなハードロックはたくさんあれど、一番好きな曲はなんてったってRainbowの"Kill the King"です。

 

という訳で今回はお待たせしましたレインボー3枚目の「バビロンの城門」です。

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リッチー・ブラックモアは日本で異常な人気を誇ったギタリストで、何度も言うように我々世代の同定ギタラー少年あこがれの存在でした。70年代前半、速弾きといえばリッチーでしたが、ただただテクニックに走りすぎず、何か情感というのか人間味のあるところがどうしてもコピーしたくなる気分にさせられました。

あくまで古い時代の感覚でしょうけど、彼以降の超絶速弾きギタリストは機械的というか無機質というか、そんな印象です。まあそれはそれでかなりCOOLだし、コピーしたいけどムリぽいな~とも思てるんですけどね。

 

まあディープパープル時代からレインボーになり、前作の"Stargazer"やこのアルバムの"Gates of Babylon"などのハーモニックマイナー系?みたいな中世風スケールによるソロがさらに際立ってなんとも言えず素晴らしいです。

この中世イッシュなアルバムの邦題を"Long Live …"でなく「バビロンの城門」にしたのもわかる気がします。

 

でこのアルバムですが、HM/HRの先祖みたいな「ロング・リヴ~」に始まり、ツェッペリンちっくな2、3曲目、そして上述の名曲「バビロンの城門」です。いいですね~。

 

しかしクライマックスは次の「キル・ザ・キング」です。この曲はライヴの「オン・ステージ」で既に発表済だったんですが、スタジオ盤ではいきなり高速ランフレーズ炸裂でライブに劣らずパワフル満点です。リードソロの頭と最後にも、高速ながらもメロディアスなこのフレーズがたまりません。

ちなみにこれはとてもオルタネイトでは困難なので、らくちんスイープをずいぶん練習しました。

 

で残りの曲は呆けて聴いてしまいます。よくわからないのが「レインボー・アイズ」のような落ち着いた曲が何ゆえアルバムの最後にあるのか。「キル・ザ・キング」の次に入れとけば、残りの2曲ももっと生きたのにな、と思います。

 

レインボー/バビロンの城門(1978)

A面

1 ロング・リヴ・ロックン・ロール (4:21)

2 レディ・オブ・ザ・レイク (3:39)

3 LAコネクション (5:02)

4 バビロンの城門 (6:49)

B面

1 キル・ザ・キング (4:29)

2 ザ・シェッド (4:47)

3 センシティヴ・トゥ・ライト (3:07)

4 レインボー・アイズ (7:11)

 

つづく