SMOKE on the ROCK

タバコとロックとすけろく

脳障害者への誘導尋問は簡単

2003年の患者死亡で殺人罪で服役した元看護助手の再審無罪が確定しました。

湖東病院の患者死亡で無罪が確定 検察が控訴断念 |社会|地域のニュース|京都新聞

2020/04/02 配信

 

被告は知的障害者であったとのことですが、当時の確定判決は被疑者の自白を拠り所としていたようです。しかし再審判決で大津地裁は、自白の信用性や任意性に問題があると無罪を言い渡しました。

実際に無実だったのかどうかは別にしても、誘導尋問によって知的障害やある種の精神障害など、脳機能に障害を持つ人から虚偽の自白を引き出すのはいとも簡単な事です。矛盾が生じるような質問や異なる表現による質問などで追い詰めたり、感情的にさせたり不安をあおったりして判断力を狂わせるなど、警察にとっては赤子の手をひねるようなもんでしょう。ただでさえ普通の人でも警察の尋問に屈して冤罪をかぶることがしょっちゅうなのに、このような障害者ならなおさらです。

f:id:jethrotull:20200403111058j:plain

ちなみに看護助手は清掃や患者の身の回りの世話をします。医療行為に携わる看護師とは全く異なり、いわゆる雑用係なので資格などは不要です。知的障害者を医療現場に従事させるべきでないとの意見が多いようですが、医療スタッフの指示に従って行う仕事なので、逆に身体以外の障害者にとっては適任の仕事だと思います。

※画像は本記事とは無関係です念のため