酒と煙とロック 3(クイーンⅡ)
クイーンが(わりと)好きという後輩がいる。
しかし(井の中の私的に)ロック史上最高のアルバム「QueenII」を知らないと言うからCDを貸しました。けど根っから反応なし。で、シビレ切らして聞いてみたところ案の定、まあいいんじゃないすか、的な。
よくよく聞くとカーナビに録音してBGM的に流してるとのこと。まあそれはいいとしても、何とシャッフル再生‼︎ しかも他のアルバムとごたまぜで・・・。う〜ん、まあ人それぞれだけど、なんだかな〜。
今ほど音源入手が簡単でなかった我々世代と違って、アルバム買って擦り切れるまで集中して聴く習慣はないんだろね。それにかつてはLPのA面B面で意味があったものが、今はCDで通しになっちゃてるし。さらに今しアルバム買わなくても欲しい曲だけ250円くらいでDLできるし。
で「QueenII」だけど、メドレー形式でフェイド・アウト/インでかぶさってるのが、陳腐な機材で録音した日にゃブッツブツ切れで聴けたもんじゃない。私の某H車の純正クソナビで初めて再生した時にゃズッコケて危うく事故るとこでした。特に出だしProcession ~Father to Son~White Queenの流れは完全にブチ壊し。曲間隔ゼロの録音設定があるのかどうかわからんけど、デジタル操作嫌いの私としては面倒クサイことは極力やりたくない。
まあ一曲一曲も秀逸でそれぞれの展開構成や音づくり、メロディライン等も非常にドラマチックだから、一曲ずつ別々に聴いてもまぁ悪くはないかも、かな。しかしこの小宇宙のような一曲一曲が全体としてひとつの世界を作りあげてるので、できればまずA面を聴き、そしてレコード盤を裏返してB面を聴く、とまでは言わないけど、せめてCD通しで聴いてこのアルバムの良さげを知ってほしに願いを、と思います。
ともかく、ごたまぜランダム再生ではさすがにこのアルバムの良さが半減されると思うので、「まあい~んぢゃないっすか」という感想になるのもさもありなん。
残念ながら、結局こいつとは熱くロックを語れやんな、と思う次第です。
クイーン/クイーンII (1974)
A面
1 プロセッション (1:12)
2 父より子へ (6:14)
3 ホワイト・クイーン (4:33)
4 サム・デイ・ワン・デイ (4:21)
5 ルーザー・イン・ジ・エンド (4:01)
B面
1 オウガ・バトル (4:08)
2 フェアリー・フェラーの神技 (2:41)
3 ネヴァー・モア (1:17)
4 マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン (6:33)
5 ファニー・ハウ・ラヴ・イズ (2:48)
6 輝ける7つの海 (2:48)
つづく