酒と煙とロック 7(クイーン/戦慄の王女)
今年2017年に入って、トヨタのCMがクイーンです。
それが「Keep Yourself Alive」(邦題「炎のロックンロール」)で、これ1stアルバムの最初の曲、つまり彼らのデビュー曲なんですが、トヨタがキャッチ・フレーズこれにしよう、ということで決まったんでしょうね。
それにしても初期のクイーンは、万人受けしないので今まで敬遠されてきたのかな、と思ってましたけど。私としても、3枚目の1曲目までは大好きだったんですが、2曲目をきいて、「あ、ダメだこりゃ」という印象を持ってしまたんですよね。で、その後CMとかで流れてくるのがどれも「なんだかな~」だったので、ほとんど聴かなくなりました。ただ4枚目だけは妙に評判がよかったのでよく聴きましたけど、6枚目の1、2曲目でやっぱり・・・。
もしCMだけでしかクイーンを聴いたことなかったら、私もきっとただのポップス・バンドだと思ってしまってたかも知れません。てか、今でも5枚目以降はポップスだと思い込んでる自分がいます。けど、この「炎の~」もCMで流れるとポップスにしか聞こえないですもんね。曲の一部をCMで流すのは、コアなロック好きに対して罪かもかな。
ともかくクイーンの1stアルバム、当時の少年の魂をくすぐるハード・ロックです。荒削りだけど、コーラスの美しさ、こった曲展開など、2ndに通じるものがあります。特に傑作「ライアー」から始まるB面には、ロヂャーのいかにもといった「モダン・タイムス~」やヘビーな「サン・アンド・ドーター」などかなりいけるし、「輝ける~」の思わせブリも後から「あ~、なるヘソ」という感じです。
ただ、ブライアン・メイのギターもブンブン全開ですが、この時点ではまだ個性があまり前面に出てないようにも思います。
今回「炎の~」のCMでの印象がかなり違うこともあって、ちょと5枚目以降も聴いてみよかな、ひょとしたらアルバムで聴けばそんなポピュリズムでもない新発見があるかも、と思った次第です。
けどCD買うのは怖いから、ゲオで借りよう(セコいな~) ∧( 'Θ' )∧
クイーン/戦慄の王女 (1973)
A面
1 炎のロックン・ロール (3:46)
2 ドゥーイング・オール・ライト (4:10)
3 グレイト・キング・ラット (5:41)
4 マイ・フェアリー・キング (4:07)
B面
1 ライアー (6:26)
2 ザ・ナイト・カムズ・ダウン (4:24)
3 モダン・タイムス・ロックン・ロール (1:48)
4 サン・アンド・ドーター (3:19)
5 ジーザス (3:45)
6 輝ける7つの海 (1:20)
つづく