酒と煙とロック13 (Dパープル/マシン・ヘッド)
とりあえず人並みに中学生でギターを始めました。
当時だれもが弾いていたのが「Smoke on the Water(邦題:湖上の煙by王様)」と「Highway Star(邦題:高速道路の星by王様)」です。まあ弾くだけなら湖上の煙は誰でもすぐできると思いますが、高速道路の星のリードソロは初心者ではちょと厳しいかなかもです。私も例にもれずけっこう練習しました。
そんなことで、ギタリストとも呼べない中高生ギタラー達のバイブルがディープパープルの「マシン・ヘッド」だった訳です。
その高速道路のリードソロですが、ブラックモアの最も有名な高速ランフレーズ(繰返し奏法)は、その後のギタリストに多大な影響を与えました。またジョン・ロードのバロックそのもののオルガンソロもこの曲に一層深みを加えています。
湖上は言わずと知れたリフが超有名です。このスローで単純なフレーズの受けがいいのは、パワーコードによるヘビーなサウンドはもとより、おそらく1、3小節目と2、4小節目が半拍ズレているからだと勝手に思ってます。他にもロックの名リフには半拍ズレが多いような気がします。
それにしても、このアルバムタイトルがギガかっこいいです。「マシン」と「ヘッド」という中学一年生でもわかる単語ですが、ぢゃこれをくっ付けた「マシン・ヘッド」とは何ぞや、と道程少年達の好奇心をくすぐったくするのです。ちなみに元々の意味は、ギターのペグ(糸巻き)と一体化しているボックスのことらしいです。
それとこのアルバム全体の、ビンの中にくぐもったような音響の雰囲気もけっこう気に入ってます。
まあ、高速道路と湖上の2曲があまりにも有名なので他の曲がかすんでしまいそうですが、ともかく全篇これぞハードロック!!という一枚です。
ディープ・パープル/マシン・ヘッド(1972)
A面
1 ハイウェイ・スター (6:05)
2 メイビー・アイム・ア・レオ (4:51)
3 ピクチャーズ・オブ・ホーム (5:03)
4 ネヴァー・ビフォア (3:56)
B面
1 スモーク・オン・ザ・ウォーター (5:40)
2 レイジー (7:19)
3 スペース・トラッキン (4:31)
つづく