酒と煙とロック41 (Dパープル/ファイアボール)
こないだちょと話題になりましたが、CDになってからアルバムにボーナストラックとかがついてきます。
まあお得感とか違うバージョンとかが聴けたりして悪くないけど、これも同じアルバムを何回も買ってもらおうという商売なんでしょう。ただ、レコード世代としてはオリジナルだけしっかり聴いて区切りをつけたい気分があります。だいたいCDの最長70何分は集中が続きません。やっぱLPの40分ちょいてのが飽きがこないちょうど良い長さだと思うのですが。
で輸入CDで初めて知ったのが、Dパープルのファイアボールのイギリス版はストレンジ・ウーマンが入ってなかったということです。まあなんとかエディションだからボーナストラックとして入ってるけど、やはりLPで聴いてた順番で聴かないと、流れ的にエッ!?となってしまいます。
いきなり2バスのドラムでイントロから盛り上げる表題曲「ファイア~」はこれぞイアンギランのシャウト。やっぱこのストレートな歌いっぷりが好きです。3曲目はちょと泥臭いイギリス版の曲より軽快な「ストレンジ~」の方が絶対いいですね。メイドインジャパンにもラインアップしてるし、こっちのがオシャレだと思います。「らば」もメイド~ではなぜか邦題も「ミュール」でこっちのタイトルの方が良いけど、ライブでやるくらい良い曲で「ストレンジ~」とともにテンポは速くないけど、終始ドラムロールのノリが非常によろしい。
まあ「インロック」と「マシンヘッド」に挟まれて評価が低いアルバムですけど、この3曲だけでも十分値打ちがあります。他も結構イケるけど、「誰か~」だけは何だかカントリーぽくってちょとらしくないですが。
ただただリッチーの見せ場があまりないのが不満と言えば不満です。
ディープ・パープル/ファイアボール (1971)
Deep Purple / Fireball
A面
1 ファイアボール (3:22)
2 ノー・ノー・ノー (6:52)
3 ストレンジ・ウーマン (4:07)
4 誰かの娘 (4:40)
B面
1 らば (5:19)
2 愚か者たち (8:16)
3 誰も来ない (6:24)
つづく