シャープ社員に３万円の裏で
一見いいことみたいですが・・・
シャープ、全社員に「３万円」 戴社長「感謝のしるし」
12/14(木) 19:39配信 朝日新聞デジタル
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171214-00000084-asahi-bus_all
シャープが東証１部復帰で「感謝のしるし」として国内全社員に一律３万円を支給しました。(内1万円はシャープ商品券)
何千人もの人員整理などでこの9月中間決算では347億円の純利益をあげ、最終利益は「690億円」の見通し(単純に2倍というのも安易な数字)を公表してますが、恐らくこれをかなり上まわると思われます。そしてここから社員2万人に総額「6億円」、純利益の1%弱を支給するわけです。
その裏で役員ボーナスを出すのはお決まりの路線です。あくまで憶測ですが、少なくとも社員への6億円を超える額を20人程度の役員で分けるんじゃないかと思います。ただしこれが世間に公表されることはないでしょう。
経営陣の行動原理とはそういうものです。
おめでたいことにこの記事のコメント欄は好意的な意見がほとんどですが、経営失敗の結果さんざんボーナスや給与を大幅カットされ、百万円単位で年収を減らされた社員たちはこの3万円をもらってどう思うでしょうね。高校生のバイト代じゃあるまいし、3万円で果たして士気が上がるんでしょうか。
死に金にならなきゃいいんですけどね。
（画像はAQUOS）
世間にはまともにボーナスなどもらえない万年赤字会社もあり、そこで例え3万円でも支給されればありがたいと思うでしょう。しかしこの場合は他人との比較ではなく、シャープ社員個人個人の気持ちはどうなの、という話です。
これがシャープだけでなく今の世の大多数の経営センスです。
