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想定内の津波でも被害は同じ

まあ痛快な判決だわ。

東京電力の旧経営陣4人に13兆円賠償命令 株主代表訴訟で東京地裁判決 津波対策を放置「著しく不合理」:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

2022/07/13 配信

つい先日、国の責任を追及した2022年6月の上告審で、最高裁が「実際の津波は想定(15.7m)より規模が大きく、仮に国が東電に必要な措置を命じていたとしても事故は避けられなかった」と判断し、国に責任なしとの判決を言い渡しました。しかし今回の東電旧経営陣に対する民事訴訟の判決はこれに逆らう判断だという意見が見られます。

ただ見方を変えれば、実際の津波が想定内だったとしても福島原発には同様の被害が出たはずなので、国の責任の有無は結果論ということになってしまいます。もし想定通りの対策を実施していたにも関わらず、それを超える津波が発生したのだから責任なし、と言うのなら理屈は通りますが、実際にはなんもやってなかったんでしょ、ということです。

まあ刑事裁判や国の責任なら因果関係も重要ですが、今回の民事では東電の旧経営陣が2008年の津波15.7mという政府の予測を知っていたワケだから、せめてこれに応じた対策を進めていれば少なくとも職責は果していた事になり、今回ほどの非難を受けることはなかったでしょうね。所詮、そんなバカみたいな予測は放っておけ、という無責任な利益最優先⇒役員賞与ウハウハの銭ゲバ根性が招いた結果です。

結局は今回の13兆円賠償も東京地裁の朝倉裁判長がそこまで考えての判決だと思いますが、金額がちょっと現実離れしてるので果たしてどうなるんでしょうという疑問は残りますけど。