酒と煙とロック 6(Dパープル/紫の炎)
ツェッペリンの次はパープルというのがお決まり?なので。
けっこう変化球も多いツェッペリンより、直球一本速球勝負のディープ・パープルが分かり易くて当時の少年たちに人気があったのもわかる気がします。リッチー・ブラックモアの速弾きソロも、1980年頃からのテクニック・ギター・ブーム以降は珍しくもないですが、当時はほとんど他にないスタイルだったので、みんなこぞってコピーしたわけです。特に繰返しフレーズの高速ラン奏法は彼の代名詞(と勝手に思ってます)で、これを弾きこなすのは結構な練習量が必要(少なくとも私にとっては)と思われます。
ということで、まず最初にタマホ~ムでおなじみの「Burn 紫の炎」です。(出演タレントの人気凋落?で2017年の今はオンエアされてませんが)
表題曲の「Burn」はまあ様式美ハード・ロックの完成形といえるでしょう。それまでのイアン・ギランと比べるとカバーデイルのボーカルがちょと泥くささも感じるけど、ベースのグレン・ヒューズの高音バック・コーラスがそれを補っているのではないかと。イアン・ペイスのドラムもロールしまくりだし、ジョン・ロードのキーボード・ソロも洗練されているけど、やはりギター・ソロの最後を締める3連ラン・フレーズがこの曲を格調高くしています。
けど私はスローなバラード・ロック「Mistreated」が一番好きです。これはなかなか味わい深いです。珍しくリッチーの泣きのギターをたぷ~りと聴かせます。おすすめ。
ディープ・パープル/紫の炎 (1974)
A面
1 紫の炎 (6:00)
2 テイク・ユア・ライフ (4:36)
3 レイ・ダウン、ステイ・ダウン (4:15)
4 セイル・アウェイ (5:48)
B面
1 ユー・フール・ノー・ワン (4:47)
2 ホワッツ・ゴーイング・オン・ヒア (4:55)
3 ミストゥリーテッド(7:25)
4 "A"200 (3:51)
つづく