SMOKE on the ROCK

タバコとロックとすけろく

酒と煙とロック14 (Kクリムゾン/太陽と戦慄)

潰瘍の心配と注射の戦慄「潰瘍と戦慄」に続いて。

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キング・クリムゾンの「太陽と戦慄」です。

 

あの名高い「21世紀~」を彷彿とさせる静寂のイントロから、いきなり歪んだギターの激しいリフへと続くパート1に始まり、再び重厚なパート2でアルバムを締めくくる表題曲は、構成美とその中での即興的なプレイがともかくスゴいです。

 

また「宮殿」~「アイランズ」の第1期はメロトロンによる深遠なサウンドが印象的ですが、この第2期はデヴィッド・クロスのバイオリンが心に響きます。

特に「放浪者」の美しさは、バイオリンの音色とギターのアルペジオに、ジョン・ウェットンの渋い声も相まって出色の出来映えです。恥ずかしながら終盤のソロもギターなのかキーボードなのか良くわからないのですが、その音色と旋律も鳥肌もの。できればこの曲で片面を使うくらいの大作にしてほしかったと思うくらい全編感動的なメロディです。故郷から追放された地で安住するというような世界観が目に浮かんできます。

 

しかし変拍子や不可解なスケールでプレイするロバート・フリップはギターが上手いのかどうか、いつもよくわかりません。

 

キング・クリムゾン/太陽と戦慄(1973)

 A面 

1 太陽と戦慄パート1 (13:36) 

2 土曜日の本 (2:49) 

3 放浪者 (7:40) 

B面 

1 イージー・マネー (7:54) 

2 トーキング・ドラム (7:26) 

3 太陽と戦慄パート2 (7:12)

 

つづく