SMOKE on the ROCK

タバコとロックとすけろく

今さら感満載の喫煙被害研究

世の中に嫌煙者などというものがいなかった時代から、妊婦さんの喫煙が胎児に悪影響を及ぼすと言われてましたが。

 

子供の受動喫煙聴覚障害のリスク

京大チームが研究

https://www.asahi.com/articles/ASL7640Z9L76PLBJ007.html?ref=newspicks

2018/7/18配信 朝日新聞DIGITAL

 

平成18年身体障害児・者実態調査(厚労省)によれば、聴覚障害者は人口の0.3%です。今回京大の調査対象5万人の母親の10%が喫煙者としても5千人、その内聴覚障害児はせいぜい15人です。リスク1.75倍でも26人ですね。

実際0.3%は老人性も含めるので、新生児では遥かに少なくなるでしょう。妊婦の喫煙率もさらに低いはずですが、こんな程度の人数で「わかった」と言える図太さ。逆にリスクといっても所詮この程度か、と思わせるようなあいまいな研究結果です。

 

さらに実際の障害児数ではなく「聴覚障害疑いと判定されるリスク」と煙に巻くような言い方がこれまた胡散臭いです。

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いずれにしても、助教というただのアルバイト講師みたいなヤツの夏休み自由研究とはいえ、京大も知れたもんですね。お勉強はできても常識はわかんな~い、てか? 今さら感満載ですが、他の障害については調査しなかったんでしょうか。恐らく差が出なかったので見て見ぬフリですか。

 

研究対象としてなるべく世間受けしそうなモノを選んだんでしょうけど、すぐボロが出るテーマでしたね。恐らくこの助教とやらが単なる嫌煙主義者だったってことでしょうけど。

 

 

参考記事***********

 

 妊娠中に母親が喫煙していたり、出産後に家族らに喫煙している人がいたりする子どもは、「聴覚障害の疑い」と診断されるリスクが高くなったことが、京都大のチームの研究でわかった。妊婦だけでなく、家族にも禁煙を促す必要があるという。

 

 チームは、神戸市が2004年から10年に実施した、乳幼児検診の約5万人分のデータを解析。母や家族らの喫煙習慣と、子どもの聴覚障害疑いとの関連を調べた。

 

 その結果、母親を含めた家族に喫煙者がいない子どもに比べ、妊娠中に母親が喫煙している子どもは、「聴覚障害疑い」と判定されるリスクが1・75倍になった。妊娠中の母親に加え、出産後4カ月の間に、家族らに喫煙者がいる子どもは2・35倍と、さらにリスクが高まることがわかった。

 

 チームによると、たばこの煙にさらされた子どもは低体重の傾向があることが知られており、聴覚を担う耳の「蝸牛(かぎゅう)」と呼ばれる器官の形成に影響している可能性があるという。チームの吉田都美・京都大特定助教(公衆衛生学)は「妊娠期と出生後の受動喫煙どちらも子どもに影響があり、禁煙の必要性が改めてわかった」と話している。

(野中良祐)