内部留保課税の標的、実は
しかしわかってないですね、内部留保。
今度はThePageの記事、わかってるようでやっぱヘン。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171025-00000012-wordleaf-bus_all
日本企業の内部留保の半分は設備投資などに入れ替っている???
政府が内部留保を投資に回すよう強く促す???
くどいようですが、前回のおさらいです。
例えば今月、小遣い(資本金)1万円、給料前借(借入金)5万円、副業収入(内部留保)が税引後手取り4万円でした。そこから8万円のギター(設備投資)を買って手元には2万円の現金が残りました。バランスシートは
資産 : 10万円 = 現金2万円+ギター8万円
元手 : 10万円 = 小遣い+給料前借+副業収入
(1) さてこの現金2万円は副業収入の半分が投資に入替った残りでしょうか?
小遣い、給料前借、副業収入のどの残りなのかを考えること自体無意味ですね。
(2) 現金残高2万円に税金がかかるとしたらどうしますか?
なら前借の返済にあてて現金をゼロにした方が得ですね。でも手持がないとイザJKとHしようとしてもラブホ代もありません。
(3) 国が副業収入4万円からさらに税金を取ると言ったらどうですか?
ただの二重課税ですよね。
しかもこの副業収入(内部留保)は1年で48万円、2年で96万円・・・と増え続け、過去の収入に毎年課税することになります。
(4) 副業収入の4万円って今さら使うことができますか?
これを妻にプレゼント(配当)できますか?
はぁ?ですよね。
さらに年々増え続ける過去に得た収入総額をどうやって減らせと?
悪いけど人々をけむに巻く「内部留保」というわかったような言葉を使うのやめて、人聞きの悪い「現預金残高課税」としてもらえませんかね。さすれば、ゆくゆくは個人にも課税しようという魂胆もミエミエになりますから。