SMOKE on the ROCK

タバコとロックとすけろく

疫学という似非科学

喫煙と肺がん「そんな関係あんの?」愛煙家・麻生氏発言 

 

 麻生太郎財務相は21日の衆院財務金融委員会で、喫煙者が減っていることについて触れるなかで、「肺がん(の患者数)は間違いなく増えた。たばこってそんな関係あんのって色んな人に聞くんです」と述べた。日本維新の会丸山穂高衆院議員の質問に答えた。

  麻生氏は愛煙家として知られ、喫煙と肺がんの因果関係に疑問を示した形だ。さらに電子たばこについて「国会で吸えるよう提案してみてはどうか。イライラがずいぶん収まって、激論もちょっとは減るんじゃないか」とも語った。

  国立がん研究センターなどの研究班によると、喫煙者が肺がんになる可能性は、男性では非喫煙者の4・4倍、女性では2・8倍高い。厚生労働省の専門家会議が昨夏まとめた「たばこ白書」は、「科学的根拠は因果関係を推定するのに十分」としている。

朝日新聞デジタル2017/02/22配信)

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この記事の続報が見当たらないんですが、これは麻生さんが正論を言ってるからですかね。さもなければ、あちこちから非難ゴウゴウのはずですが、今のところYahooコメントもついてません。

 

麻生さんが言っている「そんな関係あんの」?という部分ですが、確かに喫煙率は1960年代から50年間で激減しているのに、その率(約-60%)をはるかに上回る勢いで肺がん死亡率(+17倍)が激増しています。それでも喫煙者の方が4倍以上も肺がんになるんだとさ。

 

ここが疫学というもののうさん臭いところです。

「高齢化」ガ~、「タイムラグ30年」ガ~、とか、とにかく何でもいいからそれらしいデータをこねくり混ぜて、自分らの都合の良い数字になるよう調整しまくる訳です。それ以前に、疫学とはただのアンケート調査による統計であり、仮説に合致しなければ調査結果を破棄し、満足する結果が出るまで何回でも違う人々を対象にアンケートを取り直せばいいのです。果たしてこんなものを「科学」と呼ぶのか?少なくとも自然科学ではないですね。

「疫学」よりもまだ「易学」の方がマシだわ。こんなの出ました~、当たるも八卦、当たらぬも八卦、てね。

 

かなり明確な喫煙率と死亡率のデータは動かすのが困難だから、こんな操作でもしないとね。高齢化が圧倒的なガンの危険因子なんだから、そこに混ぜたデータの誤差を恣意的に誇張するなんて何とでもなるわな。

 

それと、ついこないだまで喫煙者の肺がんにかかる確率は非喫煙者の1.3倍とか1.5倍とか言ってたのに、いつの間にか4.4倍になっています。「科学的根拠」とのたまう厚顔無恥省といい、こんないい加減な数字を出す「国立がんなんちゃらかんちゃら」という組織といい、そのデタラメさ加減ときたら、ヘンな新興宗教よりもはるかにヤバいです。利権が相当からんでるのか、イカれてるんでしょうね。

 

まあ、どの禁煙嫌煙サイトもその必死さときたら、かなり笑えます。

 

 

追記 ********2017/03/23

誤解される恐れがあるので補足しておきます。

あくまで疫学というものが悪いという意味ではなく、いかにも「タバコの害が科学的に証明された」と主張したいがために疫学を恣意的に悪用している連中を批判しているのです。

疫学がこれまで伝染病対策などに効果的な役割を果たしてきたのは間違いない事実です。しかし禁煙推進者らは、生理学、病理学などにおいて確たる因果関係を証明できないため、どうにでも結果を操作できる手段として疫学というものを、疫学本来の目的を無視して利用しています。つまり疫学というものは研究者の良心がなければ成立しない学問であり、先入観や偏見、初めに結論ありきという考えの持ち主が扱うととんでもないことになるのです。

そして疫学に頼らないとしたら、タバコ1000本分の成分を毎日ネズミに投与するようなトンデモ実験でようやくガンを発生させるのがやっとです。コーヒー1000杯分のカフェインとか、他の食品成分でも大量に投与すりゃ体もおかしくなって当然です。