SMOKE on the ROCK

タバコとロックとすけろく

酒と煙とロック11(EL&P /恐怖の頭脳改革)

香辛料が大好きです。

 

子供の頃、母親が日清やきそばに少しだけコショーを入れて作ってくれました。しかしそれが地獄の一丁目だったのです。以来、日清やきそばを自分で作るようになった私は、回を重ねるごとにコショーの投入量がエスカレートしていき、ついには白い麺が茶色にならないと気が済まなくなってしまいました。完全なコショー中毒者です(とんがらしも大好きです)。きっと今では胃腸の内壁が香辛料でびっしりおおわれていることでしょう。

 

そういへば昔、ココ壱のカツカレーの中に苦手なミニコーンが入っていたので、当時まだ小さかった小僧にやりました。しかし好き嫌いの無いはずの小僧が、一口食べたとたんにオエッと吐き出してしまいました。よく考えたら私のカレーは5辛だったんですね。以来、勘違い小僧はミニコーンが嫌いになりました。

小娘が小さい時もストローで初めてコーラを飲ませたら、口を「え」の形にしたまま、ナイアガラの滝のように口からコーラを垂れ流してました。しかし今は別にコーラ嫌いでもなく、こぶ茶も好きみたいです。

ともかく子供に刺激は禁物でした。

 

ということで、平凡な日常に刺激を求める「身体はジジイ、頭脳は子供」(誰かのパクリ)の私が一番激辛だと思うのが、EL&Pの「恐怖の頭脳改革」です。

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まずジャケットがおどろおどろしくて、子供には刺激が強すぎます。その観音開きをありがたやとご開帳すると、そ、そこには・・・、その姿を見た者(の股間)を石のように固くするという、そうあの魔女ゴーゴンが!! おしっこチビりそうになります。

原題の「Brain Salad Surgery」も直訳すると「脳みそサラダ手術」みたいな刺激的な言葉で、他にも怪しい意味があるとWikiに書いてありますが、道程少年には経験できなかった刺激です。

 

で肝心のサウンドですが、これがまた刺激的で、イギリスの準国歌でもある「聖地エルサレム」はまだ正常位ですが、次から次へとキーボードとシンセサイザーの嵐、途中「スティル~」「用心棒~」でちょとなごませてくれるけど、後は荒れ狂う「悪の教典」で、もう脳ミソぐちゃぐちゃです。

 

けど加齢とともにカレーもマインドもマイルドになってきて、今は1辛くらいになりました。

 

エマーソン、レイク&パーマー/恐怖の頭脳改革 (1973)

A面

1  聖地エルサレム (2:44)

トッカータ (7:23)

3  スティル...ユー・ターン・ミー・オン(2:53)

4  用心棒ベニー (2:21)

悪の教典#9 第1印象パート1 (8:43)

B面

悪の教典#9 第1印象パート2(4:47)

悪の教典#9 第2印象 (7:07)

悪の教典#9 第3印象 (9:03)

 

つづく