SMOKE on the ROCK

タバコとロックとすけろく

年末ジャンボを買いましょう

ジャンボ宝くじの時期になると毎回この手のくだらない記事が出てきます。

 

お金持ちが「宝くじ」を絶対に買わない4つの理由

https://m.finance.yahoo.co.jp/news/detail/20181122-00014639-argent-column

2018/11/22配信 あるじゃん(All About マネー)

 

一応その理由とやらをあげると、

(1) 当選確率(1000万分の1)が低いからお金のムダ

(2) 胴元が確実に儲かるシステムなので割にあわない

(3) 時間のムダ

(4) 努力や才覚に依存しない夢を見る必要がない

だとさ。

 

(1)の当選確率って、1枚だけ買う人なんかいませんけど。

それと、買わなきゃ「絶対」に当たりませんが、買えば絶対ではなくなる、という違いが理解できないんでしょうね。たった3千円で5億10億の可能性が発生しますが、それは無視ですか。

(2) どんなギャンブルでも胴元が儲けますけど。ビジネスとギャンブルの区別もつかないようです。

(3) 高額当選売り場に並ぶのは理屈的に無意味ですが、ほとんどの人はそんな時間かけませんけど。

(4) 成功するには強運も必要だし、何より大きなリスクを背負う必要もありますが。まあ金持ちは他に金を増やす手段を持ってますからね、ゴーンみたいに。

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そもそも大金持ちは、大金持ってるから宝くじ買う必要がないだけでしょうが。自己チューのおかしな屁理屈タレ流してんじゃないですよ。

しかも「お金の使い道に干渉するつもりは毛頭」ないとかなんとか言いながら、思いっきりディスってるじゃん。

 

我々一般町民のささやかな夢を踏みにじるような不愉快な記事でした。

 

 

参考記事***************

宝くじは他人にお金を貢ぐのと同じ?

私の周りにいる30代前半から40代半ばの高所得の知人は、宝くじをまったく買いません。興味もないですし、話題にのぼることもありません。宝くじ売り場の行列を見て「バカじゃん。ほかにやることねえの?」とまで言う人もいます。その理由を、彼らの言動を元に、私なりに推測してみました。

◆宝くじを買わない理由1.そもそも当選確率が低いからお金のムダ

ジャンボ宝くじの当選確率は1000万分の1。下記コラムでは興味深い比喩が紹介されていて、「東京ドームの収容人数を4万5000人だとすると、東京ドーム約222個にひしめき合う人の中から1人が選ばれるのと同じ確率」とのこと。

参考:夢が壊れる!?宝くじの種類別に1等当選確率を計算してみた結果

これは気が遠くなりますね。交通事故に遭う確率より低く、買ってもほとんどがムダになることがわかります。

「そもそも買わないと当たらないだろう」とも言われますが、買っても当たらないとしたら、300円の商品をわざわざ3000円払って買うわけですから(ジャンボの場合)、ちょっと滑稽な行為とも言えそうです。

◆宝くじを買わない理由2.胴元が確実に儲かるシステムになっていて割にあわない

宝くじの配当率は47%と、他のギャンブルと比較すると、還元率が非常に低く、買った人はなかなか儲かりにくいシステムと言えます。これに比べたら、FXはテラ銭が1ドル(120円)あたり0.4銭ですから、同じくギャンブル性が高いと言われるFXのほうが、よほど健全です。

使いみちはともかく、これほど買い手に不利な商品を買う合理的な理由がない、ということですね。では、そのテラ銭はどこに行くかというと、基本的には地方自治体が潤う構造になっています。

参考:収益金の使い道と社会貢献広報

もちろん、地方自治体は地元のためにお金を使うため、社会貢献をしたいという人向けの寄附行為とも言えそうです。その他にも、特殊法人と言われる日本宝くじ協会自治総合センター、宝くじ事務協議会などにもお金が落ちますが、天下り法人の可能性もあります。だとすると、宝くじを買うことで、他人の給料や退職金のために貢いでいる、と言えなくもありません。

◆宝くじを買わない理由3.時間のムダ

時間を投下するとは、人生の一部をそこに投下する行為であり、ひとつの投資とも言えます。では、宝くじの発売をチェックする時間、買いにいく時間、並ぶ時間、ロトやナンバーズなどで数字を選ぶ時間を考えたとき、いったいどういう投資的意義があるでしょうか。

おそらく、富裕層(引退した悠々自適の富裕層ではなく、現役のアクティブ富裕層)は、自分ではコントロールできないものに時間を使うのがもったいない、と感じます。そんなことをする時間があれば、やればやっただけリターンが見込める、ビジネスのことを考えたほうがよいということでしょう。

◆宝くじを買わない理由4.自分の努力や才覚に依存しない夢を見る必要がない

宝くじを買う行為を指して「夢を買うものだから、ゲームみたいなもの。当選確率とかはどうでもいい」と言われることもあります。しかしこれは、そんなことでしか夢を見る方法がないという、典型的なお金を稼げない人の発想のような印象を受けます。夢とは本来、自らの努力と才覚で叶えるものであって、棚からぼた餅を待つという行為ではないはず。それは夢というより「夢想」や「妄想」の類いでしょう。

おそらく、「普段は満たされない自尊心」「やり場のない不満」「自分の力で切り開くという努力は面倒くさい」「儲かる方法を具体的に考えるのも面倒くさい」という潜在的な逃げと受け身の発想が、「楽して儲けたい」「一発逆転したい」、そんな夢を見たいという欲望を起こさせるのかもしれません。

仮にそうだとしたら、富裕層が宝くじに興味がないことが腑に落ちます。彼らは、自らの行動が未来を作ることを本能的に悟っているので、「お金持ちになる夢を見るヒマがあるなら、お金持ちになるための具体的な行動を起こせばいい。それは運を天に任せる宝くじなどではなく、仕事や起業や投資など、自らの知恵と努力と行動でつかみとることだ」という発想である、と言うでしょう。

 

もちろん、誰が何を買おうとそれは本人の自由ですから、他人の買い物やお金の使い道に干渉するつもりは毛頭ありません。なので、本コラムは宝くじを買うことの是非を論じているわけではなく、「自分はいったい何を信念にしているかが、日々の消費行動に現れる」ひとつの例としての紹介ですので、悪しからず。

(ニューリッチへの道 ガイド 午堂 登紀雄)