SMOKE on the ROCK

タバコとロックとすけろく

酒と煙とロック12(BB&A)

BBAはババアではありません。同居の女性はフィットネス・クラブの人達から10才若く思われている、と一人で勝手に満足してますが。

 

それにしてもベック・ボガート&アピスというバンド、ジェフ・ベック知名度から彼のワンマン・バンドかと思いきや、とんでもなかったです。正に、龍と麒麟鳳凰が組んずほぐれつ壮絶なバトルを繰り広げます。はたしてベースとドラムはリズムパートだったのか、と思わずにはいられません。3人とも頭と体が勝手にリズムを刻んでいるので、リズムパートなど不要なんでしょうね。

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ところで高校の時のバンドでドラムのヤツがボーカルやってました。まあそんなに難しい曲をやってた訳ではなく、しかも日本のロック中心にやってたのでほとんど日本語の歌だったんですが。

その時はまあそんなものか、と思ってただけでしたが、カーマイン・アピスはこの超絶ドラム叩きながら、なんと英語で歌っているのです、て英語なのは当然ですが。私はドラムやったことないのでよくわからないんですが、いったいどんなリズム感覚を持ってるのか全く理解できません。

ティム・ボガートにしても、あまりに自由奔放なベースラインゆえ、ベックが激オコ丸という今どきJKも使わないフレーズでプンプン、というのもさもありなんです。

 

このアルバムはスローなバラード調の曲が息抜き的にいくつかあるものの、特に「黒猫〜」から「迷信」までのA面は筆舌に尽くし難い激しさです。特に「レディー」は三つ巴で入り乱れる優勝決定戦の様相です。

まあ「黒猫〜」のベックのボーカルはご愛嬌ということで。

 

ちなみに「迷信」はスティービー・ワンダーのカバーではなく、元々ワンダーがベックの為に書き下ろしたけど、ワンダーが先にリリースしちゃったらしいという事なので、念の為申し添えておきたいと思います。

 

BB&A / ベック・ボガート&アピス(1973)

A面

1 黒猫の叫び(3:44)

2 レディー(5:33)

3 オー・トゥー・ラヴ・ユー(4:04)

4 迷信(4:15)

B面

1 スウィート・スウィート・サレンダー(3:59)

2 ホワイ・シュッド・アイ・ケアー(3:31)

3 君に首ったけ(3:16)

4 リヴィン・アローン(4:11)

5 アイム・ソー・プラウド(4:12)

 

つづく