酒と煙とロック 8(EL&P/展覧会の絵)
音痴です。てか歌がヘタクソです。
小学校時代:
音楽で歌のテストがあり、あまりにヘタクソだったので最後に再度歌わされて2回もさらし者にされたり、
中学時代:
部活(運動系)で先輩らの前で順番に大声で歌わされて大笑いされ、同級生らにも3年間バカにされ続けたり、
高校時代:
修学旅行のバスで歌わされ、ヒドイ声だからと途中でマイクのスイッチ切られたり、
新入社員時代:
営業部員でもないのに接待にかり出され、私の歌でお得意さんが不愉快になった為にボーナス減らされたり、
だから例え家族であっても人前でカラオケ歌うのが今でもすごくイヤです。
そんな音痴中学生の私を音楽の至福に引きずり込んだのは、エマーソン・レイク&パーマーの「展覧会の絵」でした。
私にとって、歌という嫌いな要素が少ない音楽と言えばクラシックぐらいしか知らなかったのですが、それもただ眠いという印象しかありませんでした。しかしこの3人のあまりにも刺激的なクラシック・アレンジが、居眠りをこいていた私を叩き起こしてくれたみたいです。それ以前にもロック好きの友人ちにて曲単位でいろいろ聴かされてたものの今いちピンとこなかったのですが、今振返るとこのアルバムが私の嗜好(刺激・重厚・構成好き)を決定づけたみたいです。
ともかくギターもない3人のロック・バンドの、オーケストラをも凌ぐ迫力のライブは鬼気迫るものがあります。確かにキース・エマーソンのシンセサイザーを駆使したキーボード・プレイのテクに負うところが大きいものの、他の二人のパワー・テクも相当なものです。彼らのオリジナルも混ぜながら、この一大組曲を一気にたたみかけるド迫力はすさまじいの一言です。さらに追い打ちをかけるように、NHKのヤング・ミュージック・ショーで再び度胆を抜かれました。当時の道程少年には刺激が強すぎました。
今さらながらですが、昨2016年に失意のキース・エマーソンと病床のグレッグ・レイクが他界。
全盛期の彼らはまだ20代の若者でした。月日の経つのは早いです。
遅ればせながら、RIP。(合掌)
エマーソン、レイク&パーマー
/展覧会の絵 (1971)
A面
1 プロムナード (1:58)
2 こびと (4:18)
3 プロムナード (1:23)
4 賢人 (4:42)
5 古い城 (2:33)
6 ブルース・ヴァリエイション (4:22)
B面
1 プロムナード (1:29)
2 バーバ・ヤーガの小屋 (1:12)
3 バーバ・ヤーガの呪い (4:10)
4 バーバ・ヤーガの小屋 (1:06)
5 キエフの大門 (6:37)
6 ナットロッカー (4:26)
つづく