酒と煙とロック47(Uヒープ/ソールズベリー)
ヨーロッパへは行ったことないんですが、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城と並んでぜひ行ってみたいのがイギリスのストーンヘンジです。まあアメリカよりもさらに遠いし、ただでさえ旅行嫌いなのに加えて、気力・体力以上に何より財力が乏しいが故にとうてい行けるとは思えませんが、年末ジャンボが当たったら考えてもいいかと思いましたけど見事にハズレでした。
で、ユーライア・ヒープの2nd、ソールズベリーですが、ストーンヘンジはイギリス南西部のソールズベリーという町の近くにあります。ただ、この町がヒープとどう繋がるのかよくわかりません。この町の軍事演習場とジャケの戦車との関係もあるのかないのか。それはともかく、これはヒープの中でも1、2に好きなアルバムです。
重厚なイントロで始まる「肉食鳥」はデビッドバイロンのボーカルが魅力的です。いつもの高音ではないファルセットですが、地声でもこの高さを出せるはずなのにあえて裏声でおどろおどろしさを表現しているようです。
一転してしっとりと歌う「公園」、で再びケンヘンズレーのハモンドオルガンを利かせたハードナンバー「生きる」と続き、A面最後はいろいろカバーされた名曲「黒衣~」ですが、バイロンが歌いたくないとゴネてヘンズレーがボーカルを取っているのはヒープのファンには有名な話です。
B面はちょっとポップな感じがヒープに似つかわしくない「尼僧」、そして大作「ソールズベリー」です。これはオーケストラとの共演による壮大な交響曲ですが、ハードロックというより完全にプログレですね、大好きですけど。
全体的にハモンドオルガンの重厚さが物足りないアルバムですが、これはこれでいいんじゃないでしょうか。
ユーライア・ヒープ/ソールズベリー
Uriah Heep / Salisbury (1971)
A面
1 肉食鳥 (4:12)
2 公園 (5:40)
3 生きる (4:01)
4 黒衣の娘 (4:42)
B面
1 尼僧 (3:41)
2 ソールズベリー (16:14)
つづく