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大津園児事故被告は極悪人か

禁錮と懲役の違いはあれど、大津の園児2人死亡事故が求刑5年6ヵ月に対して4年6ヵ月、堺市のひき逃げは求刑4年に対して2年8ヶ月の一審判決でした。

大津園児死傷事故判決 関西のニュース | 関西テレビ放送 カンテレ

大型トレーラーで小6女児をひき逃げ 関西のニュース | 関西テレビ放送 カンテレ

2020/02/17 配信

世間は大津の被告を徹底的に非難しています。保釈中のストーカー行為やテレビのインタビューが火に油を注いだ形です。ただ、あえて世間を敵にまわしますが、私がこの被告の立場だったらやはり「なんでオレ一人が悪者なんだ」と言いたくなりますね。たしかに無理な右折は重過失ですが、接触事故自体は7:3か8:2の過失割合です。また、その後の園児らの被害も、元は自分の過失が原因なのもわかります。しかし、それにしても余りに極悪非道な行為を働いたような言われようには納得できないと思います。一方で私が被害園児の遺族だとしても、この被告への憎悪はかなりトーンダウンしそうな気がします。

これに対してトレーラーのひき逃げは、引っ掛けた自転車をわざわざ取り外して逃げたというから悪質極まりないと思うのですが。逃げるのは意図的な犯罪行為なのに、大津の過失よりも軽い判決です。ひょっとして、逃げても逃げなくても被害者は助からなかったから、ひき逃げ行為自体はそれ程悪くないって事ですか?

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ただ大津の被告にとって、過失の程度とか直進車の速度や操作などの事実関係を争わず、ひたすら反省して謝罪するという情状だけに頼る弁護方針が悪手でした。自分が直接はねて死なせたのならともかく、不可抗力のような二次被害への反省というのは無理があったのでしょう。その意味で、担当弁護士がこの被告の意思を無視して極悪人に仕立て上げたようなもんです。

まあこれだから弁護士の言うことは聞く気にならないということです。