いやはや、この作品が1987年に発表されたとは今更ながら驚きです。
そのころは飛行機も全席喫煙可で、当時はこの話を単なる皮肉だと思ってオモシロおかしく読んだ記憶がありますが、あらためて久々に読んだらなんとここまで現在の状況を予見していたとは。今みたら全く面白くもおかしくもない現実です。しかも嫌煙主義者の精神や性根までも的確に言い当てています。恐るべし筒井康隆。
まだ実現していないエピソードの中でも特に傑作なのが、公園の入り口にあった立て看板
「犬と喫煙者立入るべからず」
まあ実態は既にほぼ現実化していましたね。