毎度の喫煙非難かと思いきや、ちょっと違う論点の記事でした。
受動喫煙の防止 マナーから罰則付きのルールへ(園田寿) - 個人 - Yahoo!ニュース
2020/03/11 配信
4月からよけいなお世話「改正健康増進法」が施行されるらしいです。
これに対する甲南大学院教授の園田寿先生という方の記事ですが、ヤホー以外の出典元がなさそうなので、一部抜粋します。
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略
喫煙は、周囲の生活環境を間違いなく累積的に悪化させ、人びとの健康に対して悪影響を与え続けるという点に問題性があります。しかし、個々の喫煙は、それじたいを単独で考えると、生命や健康に対する抽象的な危険すら認められない行為であり、非喫煙者にとっては単に不快で迷惑な行為でしかありません。
そこで、喫煙を法的に規制するといっても、生命や健康などに対する抽象的危険すら認められないような行為に刑罰を科せば、それが不快だという理由で処罰することになりかねず、そもそも刑罰は何らかの法益侵害を防止するために利用されるべきだという、刑法の基本原理に反するおそれがあります。
このような点からいえば、愛煙家を〈犯罪者〉とすることは間違いで、行政罰の過料で対応することが妥当だと思います。改正健康増進法も同様の考えであり、同法は多くの人が集まる病院や役所、学校、鉄道、飲食店などの施設を原則屋内禁煙とし、違反行為を〈最高で30万円の過料〉に処すことになったわけです。
以下略
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喫煙は「抽象的な危険すら認められない行為」であるから「不快だという理由で処罰」するのは間違いだと明言されており、法律家としての正義感が強く伝わってきます。
ただ残念ですが、個々の喫煙が健康への危険を認められないと断言しているのに、間違いなく「人びとの健康に対して悪影響を与え続ける」とも言われるのは矛盾してますけど。ここは「嫌煙ヒスどもの過剰反応による精神的健康に対して被害妄想を与え続ける」というのを、婉曲的な表現にされたのだと読めばまあ納得できますけど。
それと「喫煙は、周囲の生活環境を間違いなく累積的に悪化させ」とありますが、これまで何百年という喫煙習慣の累積によって生活環境が悪化したのか、という疑問がわいてきます。喫煙のような些末な問題は、大きな文明の進化の中でこれポチも悪影響を及ぼしてこなかった、というのが全うな見方だと思いますけど。
まあこれも「周囲の嫌煙ヒスどもの妄想癖を累積的に悪化させ」ということですかね。
※追記
ちなみにこの園田先生は、17年前の50才頃に禁煙して今は完全な非喫煙者だそうで、この記事は別にタバコを擁護している内容ではありません。