制限速度さえ守れば良いのか

あおり運転の厳罰化が叫ばれていますが。

刑法の往来妨害罪などは基本的に自動車に適用されません。もっぱら大量輸送の鉄道や船舶などの運行を妨害したり危険にさらす行為が対象です。しかし高速道路上で意図的に進路を妨げる行為は、その相手を危険にさらすだけでなく、通行する他の車も巻き込む可能性が大きいでしょう。その意味で少なくとも意図的な速度低下や停止の厳罰化は当然です。 

しかし前方をビヤーッと空けて追越し車線をダラダラ走るのもれっきとした道交法違反であり、自らあおってくださいと言っているようなもんです。今回の常磐道あおり暴行傷害事件の犯人をかばうつもりは毛頭ありませんが、被害者の運転態度にも落ち度が全くなかったとは言い切れないでしょう。

ともかくほとんどバックミラーを見ていないと思われるドライバー、上り坂では速度低下に気づかず、下り坂では速度超過で急ブレーキを踏む車、他のトラックに追越しさせまいと加速並走する走行車線のトラックなどの如何に多いことか。このような自分勝手やメリハリのない漫然とした運転をする連中が流れを阻害し、渋滞を発生させる元凶であるにもかかわらず、制限速度さえ守っていれば良いとばかりに周囲に迷惑を振りまいている自覚が全くありません。

これらもあわせて道路往来妨害罪というものを作って犯罪者にしてほしいくらいです。