SMOKE on the ROCK

タバコとロックとすけろく

正義ヅラの監視社会が息苦しい

なかなか良いことおっしゃってます。

 

野村周平のタバコ、りゅうちぇるのタトゥー程度で叩かれる監視社会が息苦しい 2018/8/23 石黒隆之 日刊SPA

https://nikkan-spa.jp/1503709?display=b

 

彼らがプライバシーをSNSにアップしたらバッシングの嵐です。「ホントヤダ」「好感度だだ下がり」といった個人的な主観や「子供がかわいそう」「人に迷惑が」「SNSで書かないほうが」などなど、価値観の違いというものがわかってないというか。

筆者の石黒さんは、そういう善人ぶったり心配するフリをするのは、正義を望んでいるのではなく単にヒステリックな反応の裏返しだと断罪しています。

 

ほんのちょっと前まで、大スターも劇中でみんなタバコ吸ってたんですが、なんで世の中こんな急に変わったんでしょうか。

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嫌煙者ってきっと人間じゃない地球侵略生物かなんかだと思うんですが。

 

 

参考記事****************

 ひとつ対応を間違えるとすぐに炎上してしまう芸能人のSNS。今回餌食になったのは、りゅうちぇる(22)と野村周平(24)だ。

  りゅうちぇるは8月19日、自身のインスタグラムのストーリーで、妻のぺこ(23)の本名・哲子と7月に生まれた長男の名前・リンクのタトゥーを入れたことを報告した。すると、「将来、温泉やプールにリンクくんと行けなくてかわいそう」とか、「もっとシッカリしたパパだと思ってたのに、残念」といった批判の声が殺到したのだ。

  こうした声に、りゅうちぇるも反論。「この体で、僕は大切な家族を守るのです。なので、この体に、大切な家族の名前を刻みました。隠すつもりもありません」(8月21日のインスタグラム)とコメントし、生半可な気持ちではないと訴えている。

  一方、野村周平も8月20日、インスタグラムでタバコのようなものを手にした姿をアップしてしまったために炎上。「タバコホントやだ」とか、「好感度だだ下がり」といった否定的なコメントが多く寄せられたという。

  こうした風潮に対して、野村は翌21日に以下のようなツイートを投稿した。「タバコ吸ってたら印象悪い。タトゥー入ってたら印象悪い。意味わからない」と疑問を投げかけたのだ。

  もちろん、りゅうちぇる野村周平を擁護するコメントもあるが、いまだ批判の声はおさまっていないようだ。

 ◆「人に迷惑」?別にかけてないでしょ

 確かに、タトゥーが市民権を得ているとは言い難いし、受動喫煙による健康被害を過小評価すべきでもない。

 しかし、タトゥーを入れたりタバコを吸ったりする行為は、いまのところ法律で禁止されているわけではない。ただの趣味や嗜好の話なのだ。この点も押さえなければ、バランスを欠いてしまうのではないだろうか。

  りゅうちぇるは“みんなタトゥー入れよう!”と言っているわけでもなければ、野村も煙たそうにしている人の隣で“タバコうめぇー”と言っているわけでもない。ただ彼らのライフスタイルの中で、各人の責任においてやっていることだ。

  たとえば、野村のインスタグラムを見る限り、とても両脇の知人が副流煙を嫌がるタイプには思えない。だとすれば、写真のシチュエーションで喫煙したとしても何の問題もなさそうなものだが…。

  そんな条件は無視で、「人に迷惑がかかる」だとか、「SNSでそういうことは書かないほうがいい」だとか善人ぶって、イメージダウンを心配したフリまでしてみせるのが、実にせせこましいのだ。

  筆者には、タトゥーを入れた親が子どもを悲しませる可能性よりも、“善良な”市民による監視社会が招く悲劇のほうがよほど気がかりだ。

 ◆違法だと叩く、合法でも叩く

 このように法が認める権利に鈍感でありながら、一方では法にどっぷりと依存し、根拠を求めるのも“善良な”市民の特徴だ。これは、犯罪や失敗をおかした人間を徹底的に排除する姿勢にあらわれる。

  薬物で逮捕された有名人への反応が分かりやすいだろう。執行猶予付きの判決が言い渡されると、必ず“甘い”と言って厳罰を求めるからだ。当然ながら、“甘い”と判断する法的、科学的根拠はどこにもない。

  これもタトゥーやタバコへのヒステリックな反応の裏返しと見るべきなのだろう。結局は着実な正義を望んでいるのではなく、雑味を取り除きたいだけなのではないだろうか?

  ひとつひとつ誤解を解きほぐすように、真摯な長文を連投する“ザッツ雑味”なキャラのりゅうちぇる。このいびつさを笑えないあたりが、現代のつらさなのかもしれない。<文/石黒隆之>